20090609

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むかしばなし1


ここまで書き上げてとりあえず豚肉はティッシュを手にした。
だが実際のところ豚肉がペンを止めてから、すでに30分以上が過ぎている。


締め切りは明日だった。 

焦燥感などはすでに過ぎ去って、半ばどうにでもなれと思っているのだが
小さい
頃から染み付いた責任感が最後の妥協を許そう としない。

ペンを止めてから30分が過ぎているということは単純に計算してトイレに

入ってから45分が経とうとしている。

小学生のときに、どうしても机に 向かって座って勉強するという姿勢が
好きになれず、
うんこをしている間に済ませてしまおうと決意して始めた
習慣が45歳になった今でも
拭いきれずにいる。


今回は昔話のエロパロディを知り合って短くない出版社に努める友人から
急遽頼まれたのだった。単純でありふれたパロディにはしたくない。

今トイレにいるんだし、いっそのことスカトロの要素でも取り入れようか
などとも考えたが、結局はこうすることにした。



「おじいさんや、さっきフウゾクから帰ってきたばかりじゃないですか。
いい加減パンツはいてくださいな。」

おばあさんはまたひとつアルツハイマーが進行したかしら、と心配しながらも
おじいさんに優しくパンツを手渡しました。

「いやぁ、わしゃフウゾクなんぞにはいっとらんぞお。
ビデオBOXをフウゾクと一緒にされては困るのぉ、おばあさんや。
今日は『山でしばかれる現役OLハメ撮りファック3時間』
を見たのじゃ。ふぉっふぉっふぉ。」
 
と言っているおじいさんを横目におばあさんは「はいはい」と半ば諦めた様子で

コインランドリーに洗濯に行きました。夜中3時なのに。


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